番茶とは?知っているようで実は知らないかも?
番茶とは、どんなお茶のことを指すのか?意外に理解していない人は多いのかも知れません。
番茶といえば、煎茶についで定番のお茶、馴染みのある方も多いと思います。
しかし、あなたは番茶のことについてどれくらい知っていますか?
どうやって作られているのか、地方によって違いはあるのか。
今回は馴染みがあるようで実は謎の多い「番茶とは?」についてご紹介したいと思います。
番茶とは、どんなお茶?
では、あらためて番茶とは、どんなお茶なのでしょうか?
番茶とは、煎茶や玉露と違い、若い葉ではなく成長したお茶の葉を原料に作られるお茶です。
番茶は、新芽ではなく三番茶や四番茶を使ったり、秋や冬に整備のために刈り取られた葉を原料にしています。
また、選別過程で弾かれた茎や葉の部分も番茶として使われます。
つまり、番茶とは低級品や規格外のお茶になるわけですが、だからといって美味しくなかったり栄養がないというわけではありません。
まず、番茶の味は、カフェインやタンニンが少ないので苦味がなく飲みやすいです。
さらに、旨みを感じるアミノ酸は少ないですが、抗酸化作用のあるカテキンが多く含まれています。
番茶の色は茶色が多いので「ほうじ茶」と混同されがちかも知れませんね。
しかし、ほうじ茶はその名のとおり、火をいれて焙じたお茶で、番茶とは別ものです。
さあ、番茶とはどんなお茶なのか何となく見えてきましたか?
番茶とは地方によって特色があるお茶?
番茶とは、地方によって特色があるお茶だと言われていますが、どういうことでしょうか?
番茶は、日本全国のいろいろな場所で作られています。
ところが、他のお茶とは大きく違う部分として、地方によって特色があるお茶なのです。
例えば、番茶といえば茶色の茶葉が多いのですが、東京では番茶といえば「緑色」が定番です。
また、高知県では茶粥用の「碁石茶」というお茶が作られています。
こちらは、徳島県や富山県で作られている番茶同様、後発酵させているお茶で酸味があるのが特徴です。
その他には、京都では番茶とは焙煎して、香ばしい香りをつけているお茶です。
このように、番茶とは、地方によって違いが見られるお茶なのです。
番茶が地方によって違う理由は、食文化の違いによるものだと言われています。
また、北海道や東北では「ほうじ茶」全般を番茶と呼ぶなど、製法や味以外にも違いがみられます。
旅行に行った際には、その地方の番茶を探してみると旅の楽しみが増えそうですね。
番茶とは、煎茶や抹茶とは違った別の楽しみ方のある、魅力的なお茶とも言えそうです。